「AI動画を作ってみたいけど、指示文(プロンプト)に何を書けばいいのか分からない」——そんな疑問を持って検索してきた方は多いはずです。画像生成AIではプロンプトの書き方がかなり広まりましたが、動画となると「何をどこまで書けばいいの?」と迷いがちです。
この記事では、動画生成AIにプロンプトを渡すときの基本的な考え方と、伝わりやすい書き方のコツを初心者向けに整理します。特定のツールの操作手順ではなく、どのサービスでも使える「指示の出し方の原則」に絞って解説します。
- 動画生成AIに興味はあるけど、プロンプトに何を書けばいいか分からない人
- 画像生成AIは触ったことがあるが、動画では勝手が違うと感じている人
- まず「伝わる書き方の型」だけ知りたい人
逆に、特定のツールの細かい設定値やパラメータを深く知りたい人には物足りない可能性があります。

そもそも動画生成のプロンプトは、画像生成と何が違うの?
結論から言うと、動画のプロンプトには「時間の流れ」を書く必要があります。画像は1枚の静止画なので、「何が写っているか」を伝えれば済みました。でも動画は数秒〜数十秒の映像です。つまり「最初はこうで、途中でこう変わり、最後にこうなる」という変化の情報がないと、AIはどんな動きを付ければいいか判断できません。
たとえば「海辺に立つ女性」というプロンプトは、画像ならきれいな1枚が出てきます。しかし動画でこれだけ書くと、女性が棒立ちのまま背景だけ微妙に揺れる、という退屈な映像になりがちです。「海辺に立つ女性が、風に髪をなびかせながら振り返り、カメラに向かって微笑む」と書けば、AIは動きの方向と順番を理解できます。
この「時間軸を言葉にする」という意識があるかどうかで、動画の出来栄えは大きく変わります。画像生成の経験がある人も、動画では「動詞を増やす」ことを意識してみてください。
プロンプトに入れたい5つの要素
動画生成のプロンプトを書くとき、次の5つを意識すると伝わりやすくなります。すべてを毎回入れる必要はありませんが、迷ったときのチェックリストとして使えます。
- 被写体——誰が・何が映っているか(例:白い猫、スーツ姿の男性)
- 動き——何をしているか、どう変化するか(例:走り出す、ゆっくり回転する)
- 場所・背景——どこで起きているか(例:夜の東京の交差点、森の中の小道)
- カメラワーク——カメラがどう動くか(例:正面から徐々にズームイン、被写体の周りを回り込む)
- 雰囲気・光——映像全体のトーン(例:夕暮れの暖かい光、映画のようなシネマティックな色合い)
身近な例で言うと、友人に「こんな動画を撮ってきて」と口頭でお願いするときの情報とほぼ同じです。「誰を」「どこで」「どんなふうに」「カメラはどう構えて」——これを文章にするだけです。

初心者がやりがちな失敗と、すぐ直せる改善ポイントは?
プロンプトの書き方で多い失敗パターンは大きく3つあります。どれも「書き足す」か「削る」だけで改善できるので、難しい知識は要りません。
失敗1:情報が少なすぎる。「きれいな風景の動画」のように抽象的すぎると、AIは何を映せばいいか迷います。結果として、ぼんやりした映像や意図しない構図になりがちです。改善策は、先ほどの5つの要素のうち最低3つは入れること。「桜並木の下を自転車がゆっくり通り過ぎる。カメラは低い位置から見上げるアングルで、春の柔らかい日差し」のように、具体的な場面を描写してみてください。
失敗2:情報を詰め込みすぎる。逆に、1つのプロンプトに「最初は海で、次に山に移動して、そこからビルの屋上に飛んで……」と場面転換を何度も入れると、AIは処理しきれません。動画生成AIは数秒〜十数秒の短い映像を作るのが基本です。1つのプロンプトには1つの場面、多くても1回の変化に絞るのがコツです。複数シーンが必要なら、シーンごとにプロンプトを分けて、後から動画編集ソフトでつなぐほうが仕上がりは安定します。
失敗3:動きの順番があいまい。「猫がジャンプして着地して振り返る」は時系列がはっきりしているので伝わります。一方、「猫が楽しそうにいろいろ動く」では、AIは何をどの順番でやればいいか分かりません。動きを書くときは「まず〜して、次に〜する」と順序を明確にするだけで、出力の質がぐっと上がります。
これらの失敗は、プロンプトを書いた後に声に出して読んでみると気づきやすくなります。自分が映像監督になったつもりで、「この指示だけで撮影スタッフは動けるか?」と考えてみてください。足りない情報があれば書き足し、混乱しそうなら削る。この繰り返しがプロンプトの精度を上げる一番の近道です。
まず何をすればいい?今日から試せる3つのステップ
ここまで読んで「やってみたい」と思った方に向けて、最初の一歩を整理します。
- ステップ1:好きな動画を1本選び、言葉で説明してみる。YouTubeやSNSで気に入った短い動画を1本選び、「何が映っていて、どう動いて、カメラはどう動いているか」を文章に書き起こしてみてください。これがそのままプロンプトの練習になります。
- ステップ2:5つの要素チェックリストで書き直す。書き起こした文章を、先ほどの「被写体・動き・場所・カメラワーク・雰囲気」の5項目で見直します。抜けている要素があれば足し、逆に詰め込みすぎていたら1シーンに絞ります。
- ステップ3:無料枠のあるサービスで実際に試す。動画生成AIには無料で数本だけ試せるサービスがいくつかあります。まずは短いプロンプトで1本作ってみて、出力を見ながら文章を調整する経験を積んでください。最初から完璧を目指す必要はありません。「出してみて→直す」の繰り返しが上達の基本です。
動画生成AIのプロンプトは、特別なスキルではなく「伝え方の工夫」です。カメラマンに口頭で撮影指示を出すように、見せたい場面を具体的な言葉にする。この感覚をつかめれば、ツールが変わっても応用が利きます。まずは1本、短い動画を作るところから始めてみてください。
Q. 動画生成のプロンプトは画像生成と何が違いますか?
A. 動画のプロンプトには「時間の流れ」を書く必要があります。画像は1枚の静止画なので何が写っているかを伝えれば済みますが、動画では「最初はこうで、途中でこう変わり、最後にこうなる」という変化の情報がないとAIはどんな動きを付ければいいか判断できません。動詞を増やし、動きの順番を明確にすることが重要です。
Q. 動画生成のプロンプトにはどんな要素を入れればいいですか?
A. 被写体(誰が・何が映っているか)、動き(何をしているか・どう変化するか)、場所・背景(どこで起きているか)、カメラワーク(カメラがどう動くか)、雰囲気・光(映像全体のトーン)の5つを意識すると伝わりやすくなります。毎回すべてを入れる必要はありませんが、迷ったときのチェックリストとして活用できます。
Q. 初心者がプロンプトでやりがちな失敗にはどんなものがありますか?
A. 大きく3つあります。情報が少なすぎて抽象的になること、1つのプロンプトに場面転換を詰め込みすぎること、動きの順番があいまいなことです。5要素のうち最低3つを入れる、1プロンプトにつき1場面に絞る、動きは「まず〜して、次に〜する」と順序を明確にすることで改善できます。



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