Claude Codeで1日ゲーム公開できた設計判断とプロンプト戦略を解説

「AIを使えばゲームが作れるらしいけど、本当に1日で完成するの?」「プログラミング経験が少なくても大丈夫?」──そんな疑問を持って検索した方に向けて、この記事ではAnthropic社のClaude(コード生成に強いAIモデル)を活用して個人開発のカードゲームを1日でitch.io(ゲームを無料で公開できるサイト)に公開した事例を取り上げます。成功のカギになった「設計の決め方」と「AIへの指示の出し方」を、専門知識がなくても追える言葉で分解していきます。

この記事が役に立つ人

  • AIでゲームや作品を作ってみたいが、何から手を付ければいいか分からない人
  • Claudeの名前は聞いたことがあるが、具体的に何ができるのかイメージが湧かない人
  • 「1日で公開」が本当かどうか、裏側の判断や工夫を知りたい人

逆に、Claudeの導入手順や料金体系だけを詳しく調べたい人には物足りない可能性があります。

なぜClaudeを使ったコード生成だと「1日で公開」が現実的になるのか

なぜClaudeを使ったコード生成だと「1日で公開」が現実的になるのか

結論から言うと、AIにコードを書いてもらえるだけでなく、設計の相談相手としても使えるからです。ふつう個人でゲームを作ると、企画→設計→プログラミング→テスト→公開という手順を全部ひとりでこなす必要があります。それぞれの段階で迷うたびに手が止まり、完成まで数週間〜数か月かかるのが一般的です。

Claudeは、Anthropic社が提供するAIモデルで、プログラミングコードの生成・修正にも優れた能力を持っています。たとえば「カードを5枚引いて手札に加える処理を書いて」と日本語で伝えると、動くコードを返してくれます。つまり、プログラミングの知識が浅くても「やりたいこと」を言葉にできれば先に進めるわけです。

参考事例では、「Slay the Spire」という人気カードゲームの仕組みを再現するプロジェクトが取り上げられています。ローグライク(遊ぶたびにマップやカードの配置が変わるジャンル)とデッキ構築を組み合わせた、一見複雑なゲームです。それでもClaudeと対話しながら進めた結果、初期実装からitch.ioへの公開まで約1日で到達しています。

ただし「1日」には前提があります。作った人はゲームデザインに関心を持っていて、「どんなゲームにしたいか」が頭の中にありました。AIは指示を実行する力が強い一方、「そもそも何を作るか」は人間が決める必要があります。ここを押さえると、自分にも応用できるかどうかが判断しやすくなります。

AIへの指示(プロンプト)はどう工夫すればうまくいくのか

AIへの指示(プロンプト)はどう工夫すればうまくいくのか

ポイントは、「大きなゴールを小さなタスクに分割して、1回の指示を具体的にする」ことです。身近な例で言うと、料理を一気に「おいしいカレーを作って」と頼むより、「まず玉ねぎをみじん切りにして」「次に中火で炒めて」と段階を分けたほうが確実に進むのと同じです。

ゲーム開発でも同じ原則が当てはまります。たとえば「カードバトルゲームを作って」という大雑把な指示だと、AIはどこから手を付ければいいか分からず、見当違いのコードを返すことがあります。一方、「ターン開始時にデッキからカードを5枚引く処理」「カードを使ったらコスト分のエネルギーを減らす処理」のように分ければ、AIは的確なコードを返しやすくなります。

もうひとつ大事なのが、プロジェクト内の用語をそろえることです。Claudeに「クライアント」と伝えたとき、AIが「個人のお客さん」と解釈するか「アプリの画面側」と解釈するかで、出力されるコードがまったく変わります。参考情報でも、プロジェクトで使う言葉の定義を設定ファイルに書いておくと誤解が減ると指摘されています。これは開発者向けの専門テクニックですが、考え方自体は「相手に伝わる言葉を選ぶ」というシンプルな話です。

さらに、AIを活用した開発ではマルチエージェント的な手法を取り入れることもできます。これは、外部フレームワークなどを組み合わせて「AIに複数の作業を分担させる」やり方で、たとえば「敵キャラの動きを作る作業」と「画面のデザインを整える作業」を並行して進められます。1人で順番にやるより単純に速くなるので、1日という短い時間で完成できた理由のひとつです。今は名前だけ知っておけば十分ですが、「AIに同時並行で頼める仕組みがある」と覚えておくと便利です。

自分もやってみたいとき、まず何を決めればいいか

いきなりAIツールを触る前に、「完成形のイメージ」と「公開場所」を先に決めるのがおすすめです。理由は、ゴールが決まっていないとAIへの指示もぼやけてしまい、作業が発散するからです。

完成形のイメージは、凝ったものでなくて構いません。「トランプの神経衰弱をブラウザで遊べるようにしたい」「クイズゲームを友達に共有したい」くらいの粒度で十分です。大事なのは「何ができたら完成とするか」をはっきりさせることです。

公開場所としては、参考事例で使われたitch.ioが個人開発と相性が良いです。アカウントを作ればブラウザゲームを無料で公開でき、URLを共有するだけで誰でも遊べます。アプリストアの審査もありません。つまり「作ったらすぐ人に見せられる」環境が整っています。

そのうえで、次の3ステップを意識すると迷いにくくなります。

  • ステップ1:作りたいものを箇条書きにする。「カードは10種類」「敵は3体」「勝利条件は敵のHPをゼロにすること」など、ゲームのルールを言葉にします。
  • ステップ2:箇条書きを「小さな作業」に分解する。「カードのデータを作る」「カードを手札に引く処理を作る」「敵がダメージを受ける処理を作る」のように、1回の指示で頼める大きさに分けます。
  • ステップ3:Claudeに1つずつ指示を出し、動くことを確認しながら進める。一気に全部を頼まず、動作確認をはさむのがコツです。

この進め方は、ゲーム開発に限らず、Webサイトやちょっとした業務ツールを作るときにも使えます。AIと対話しながらものを作る経験は、プログラミングの勉強にもなります。「まず小さく作って、動いたら広げる」という原則さえ守れば、1日で形にすることは決して大げさな話ではありません。

まとめ──1日で公開できた背景にある3つの判断

まとめ──1日で公開できた背景にある3つの判断

今回の事例を振り返ると、スピード公開を支えたのは次の3つの判断でした。

  • 技術選定をシンプルにした。ブラウザで動くゲームに絞り、複雑な環境構築を避けた。
  • 指示を小さく分割した。AIが正確に応えやすい粒度でプロンプトを書いた。
  • 公開のハードルが低い場所を選んだ。itch.ioを使い、審査や申請なしで即公開した。

どれも特別な技術力ではなく、「どこに時間を使わないか」を先に決める判断です。個人開発でゲームを作ってみたい人は、まず自分の作りたいものを箇条書きにするところから始めてみてください。Claudeのようなコード生成に強いAIは、その箇条書きを動くものに変える強力な相棒になってくれます。

よくある質問(FAQ)
Q. Claude Codeを使えばプログラミング経験が少なくてもゲームを作れますか?

A. Claude Codeは日本語で「やりたいこと」を伝えると動くコードを生成してくれるため、プログラミングの知識が浅くても先に進めます。ただし「どんなゲームにしたいか」という完成形のイメージは自分で決める必要があります。

Q. AIへの指示(プロンプト)を上手に出すコツは何ですか?

A. 大きなゴールを小さなタスクに分割し、1回の指示を具体的にすることがポイントです。たとえば「カードバトルゲームを作って」ではなく「ターン開始時にデッキからカードを5枚引く処理」のように分けると、AIが的確なコードを返しやすくなります。

Q. 公開場所にitch.ioが選ばれた理由は何ですか?

A. itch.ioはアカウントを作ればブラウザゲームを無料で公開でき、アプリストアのような審査や申請が不要です。URLを共有するだけで誰でも遊べるため、個人開発で素早く公開したい場合に相性が良いと紹介されています。

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